アメリカの教育に対するイメージはどんなものだろうか。私はというと、

個性を大切にし決して急がせないおおらかさを頭に描いていた。だが、

カリフォルニア州、特にロサンゼルス近郊だけを見渡していると、そんな

甘いモンじゃないんだという現実が最近わかってきた。とにかくいろいろな

問題を抱えている。抱えすぎている。貧困、言語の壁(何しろ、移民社会。

ロサンゼルスでは何十という言語が使われているという)、文化・習慣・

価値観の違い、ドラッグや暴力・銃を中心とする犯罪などなど。子供から

大人まで一様の問題を背負っている。さらに、州によって法律もやり方も

考え方も違うときていれば、「これがアメリカ教育だ」としてひとつにまとめ

あげていくことなど、殆ど不可能にさえ思えてくる。

 そんな現状の中でも、やはり「アメリカって柔軟だな」と思うことがある。

ひとつの正統な道があるとしたら、それを補充するいろいろなやり方も

否定せず認めるところだ。例えば、4年制の普通高校システムの中でも

「マグネットスクール」や「チャータースクール」。それとは別に問題を抱えて

いる子供を対象にした、「Alternative School」プログラムも大体の学校区が

持っている。Alternativeは代替とでも訳すのだろうか、精神的障害、いじめ、

暴力の犠牲、また能力が高すぎる子供など、普通の高校システムの中

では生活していけない子供らを補佐していこうというプログラムだ。様々な

形式があるが、大体どこでもこのプログラムを終了すると、普通の高校

修了証書が受けられる。

 ところで、「お叱りの会」のミーティングから以後、強制的に学校に通わせ

られていた息子だったが、案の定続かずまた欠席が目立ってきた。ま、周り

からだいぶ遅れ、授業もきっとちんぷんかんぷんなんだろうし、当然教師

からいい目では見られないだろう。そんな中で毎日休みもせずに行けるの

だったら、これまでの不登校の日々は一体何だったんだろう、という気にも

なるが。無理だろうとは、想像がついていた。不登校の子供を持つ親はその

監督不行き届きで罪に問われる国だから、留置所暮らしを半ば覚悟していた。

そんな折、息子は自分の「ワル仲間」の一人が行っている学校に移ると

言い出す。息子が望んだ学校は、その「Alternative School」の一つで、週に

1度1時間ほど出席し、後は家で勉強していくというもの。現在子供が取得した

クレジットなどを見合わせながら、その子供に合ったカリキュラムで勉強させる。

 ここまで来てしまったら、息子の気の済むまでとことんやればいいと(幾分

投げやり)思っていた。だから、反対はしなかった。だけどなぁ〜。もし、息子の

不登校が同級生や先生によるいじめとか、校内暴力におびえてとかいう理由

ならともかく、私が思うに単にレイジー(怠け者)なだけ。息子に関してはあまり

同情していない。週に1度なんて学校、これもまた続かないんだろうなぁ〜。

環境が変われば何とかなるかもしれない、とこれは親の欲目とか願いなんだ

ろう。これを差し引くなら、100%信用していないといってもよかった。

 

 

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